TWS型オンイヤーヘッドホン「Croiy(クロイ)」。
その音は、最初から今の音だったわけではありません。
開発当初に目指していた音。
社内モニター座談会で届いた声。
そして、そこからもう一度見直した音づくり。
Croiyの音がどのように変わっていったのか。
開発を担当したエンジニアMさんに聞きました。
最初に目指したのは、包み込むような柔らかい音

Croiyの音づくりで最初に目指していたのは、中域が広く包み込むような柔らかい音でした。
開発エンジニアがイメージしていたのは、ウッドハウジングのヘッドホンのようなあたたかみのある音。
ジャズやアコースティック系の音楽が好きなこともあり、「自分の好きな音であれば、再現もしやすいのではないか」
という考えから、Croiyの初期の音は、リラックスして聴けるやわらかな方向でつくられていきました。
大切にしたのは、各パートがクリアに聴こえること
一方で、音づくりの中で最初から大切にしていたことがあります。
それは、楽曲の中にある各パートがそれぞれクリアに聴こえること。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム。
それぞれの音が埋もれず、アーティストが込めた意図が自然に伝わることを大切にしました。
Croiyは専用アプリでEQ調整ができる製品です。
だからこそ、ベースとなる音は聴き疲れしにくく、そこから使う人自身が好みに合わせて調整できる余白を持たせたいと考えました。
座談会で届いた、「見た目と音の印象が違う」という声
音の方向性を見直すきっかけになったのは、社内モニター座談会でのフィードバックでした。
Croiyを実際に装着し音楽好きのメンバーがそれぞれの好きな楽曲を聴く中で、ある意見が挙がりました。
「Croiyのビジュアルイメージに対して、音が少し違って感じる」
Croiyは、細いヘッドバンドやミニマルな外観を持つ軽やかで少し新しい印象のヘッドホンです。
その見た目に対して初期の柔らかく包み込むような音は、少し落ち着きすぎているようにも感じられました。
この声を受けて、Croiyの音づくりはもう一度見直されることになります。
今のCroiyは、よりクリアで輪郭のある音へ

現在のCroiyは、全体的に音がクリアで各パートが分離して聴こえる方向に調整されています。
聴いていて疲れにくいこと。
それでいて、音楽を聴く時間が楽しくなること。
その両方を目指しました。
低域にはほどよい厚みを持たせ、ボーカルは抜けよく聴こえるように。
厚みと透明感が共存する、上質で聴きやすいサウンドに仕上げています。
オンイヤー型で、音の広がりをどうつくるか
Croiyはオンイヤー型のヘッドホンです。
オンイヤー型は、耳を完全に覆うオーバーイヤー型と比べるとどうしても音の広がりが狭く感じられやすい面があります。
そこでCroiyでは、密閉感が強くなりすぎないように調整し音の立体感や定位感が出るように意識しました。
コンパクトでありながら、音が窮屈に感じられないこと。
オンイヤー型の気軽さを持ちながら、ヘッドホンらしい音の広がりも感じられること。
Croiyの音づくりでは、そのバランスを大切にしています。
ドライバー構成にも、音の狙いを反映

Croiyには、チタンコーティング振動板とPEEK+PUサラウンドを採用しています。
高い剛性と適切なダンピングにより、クリアな高域と豊かな低域を目指しました。
オンイヤー型でありながらコンパクトさを感じさせない開放感のある音響を表現すること。
ドライバー構成からもその音づくりを支えています。
Croiyで聴いてほしい音楽
開発エンジニアに、Croiyで聴くと気持ちいいアーティストを聞いてみました。
名前が挙がったのは、
ジョン・メイヤー、エリック・クラプトン、Official髭男dism、YOASOBI、Perfume、星野源、サカナクション。
アコースティックな音の響き。
ボーカルの抜け。
リズムの心地よさ。
音の立体感。
Croiyは、ひとつのジャンルだけに寄せるのではなく、さまざまな音楽を気軽に楽しめるバランスを目指しています。
音楽を、もっと自分の時間に
Croiyは、音楽をじっくり聴きこむ時間にだけに使用するヘッドホンではありません。
作業しながら。
家でゆっくり音楽を聴くときに。
散歩しながら。
そんな日常の中で自分のペースで音楽を楽しめることを大切にしています。
最初に目指した音から、座談会での声を受けて変わっていったCroiyの音。
その変化も含めて、Croiyは使う人の時間になじむヘッドホンを目指しています。